『メディア』
+内容+
序幕
第一幕
第二幕
第三幕
第四幕
第五幕
終幕
解説
上演についての基礎知識
これを知っていると舞台が三倍おもしろい
舞台を見て思う素朴な疑問
+この解説でギリシャ悲劇のイメージが変わる。「コリントスってどんな国?」「メディアはなぜ子供を殺したか?」など素朴な疑問に大胆に答える。物語の裏側を知れば知るほどギリシャ悲劇を見たくなる。観る人にも創る人にも発見のある手引書。
山形治江(やまがた・はるえ)
ギリシャ悲劇研究。翻訳家。日本大学教授(研究所)。
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Bunkamura-メディア
*Bunkamuraで上演された蜷川幸雄演出、大竹しのぶ主演の『メディア』を観ました。
訳に関して言えば、
2002年に初演された蜷川演出・野村萬斎主演『オイディプス王』の訳も
山形治江が手掛けていましたが、
その時は舞台上のセリフとしては多少ぎこちない部分があるように思ったりして。
しかし今回の『メディア』は良かった!
やはり蜷川演出の伝説の舞台『王女メディア』(平幹二朗主演)を観たことがあり、
そちらは固有名詞を排した高橋睦郎の美しい修辞が素晴らしかったのを覚えています。
比較するとどうだろうと思ったけれど、山形訳は女性の心理を上手く引き出し、
血も肉も強烈に感じさせるリアルさが印象的。
また、背景となる神々のエピソードもセリフの中に違和感無く混ぜ込んで
耳で聞いてとても分かりやすい内容になっていました。
恥ずかしながら…これまで、最後にメディアが何故竜車で登場するのか
分かってなかったんですが
今回の舞台ではセリフではそれがきちんと説明されていて、ナルホド納得!
自分が持っている本は、ちくま文庫の『ギリシア悲劇』。
訳が格調高すぎて、小難しいんですよね…。新訳買おうかな。
読みたい度80%
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