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2005/07/03

『中国艶本大全』

中国艶本大全
土屋 英明
文藝春秋 760円(税別) ISBN4-16-660449-X 05.6刊

+内容+
第1章 前漢から元の時代
第2章 明から清の時代
第3章 艶本傑作選その一 遊仙窟
第4章 艶本傑作選その二 如意君伝
第5章 艶本傑作選その三 痴婆子伝
第6章 艶本傑作選その四 金瓶梅
第7章 艶本傑作選その五 僧尼〓(げつ)海
第8章 艶本傑作選その六 春夢瑣言

人間の生の姿を赤裸々に描く艶本(好色小説)は、貴重な文化遺産であり、それぞれの民族の素顔を知るための好材料でもある。いまに残る中国の古典艶本はざっと百五十種。明代から清代にかけてが全盛期だが、古くは、遣唐使がもち帰った『遊仙窟』が日本文学に影響を与えるなど、わが国との縁も深い。本書では、漢代以降の艶本の歴史を概観し、代表的作品六点(『遊仙窟』『如意君伝』『痴婆子伝』『金瓶梅』『僧尼〓(げつ)海』『春夢瑣言』)を紹介する。
土屋英明(つちや・えいめい)
映像製作会社を退社後、文筆家。中国の文学と文化を研究。日本ペンクラブ会員。

+関連・リンク+
文藝春秋

最近になってようやく『金瓶梅』を読みました。
エロエロな場面は結構カットされているとの話だったんですが(汗)
物語は、大富豪の西門慶が女性達と繰り広げるあれやこれや。
中心になるのが希代の悪女で彼の5番目の妻となる潘金蓮。
男女が色と欲に溺れ、金と権力に物を言わせて栄華を誇りながらも、
やがて落ちぶれ、家が没落していくまでを巧みに描いています。
主人公は西門慶だけれど、その妻達のやり取りなどがよくできていて
いわば“ピカレスク版源氏物語”のような雰囲気のような印象も。
エッチ場面を排除して、中国の風俗小説として読んでもとても面白い。
また、官僚の腐敗や、庶民の悲惨な生活、
男性にすがって生きなければならない女性の地位など、
鋭い社会風刺も見られ、興味は尽きません。
読みたい度60%

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