« 『時代を映したキャッチフレーズ事典』 | トップページ | 『恥ずかしい和製英語』 »

2005/10/25

『明治大正 翻訳ワンダーランド』

新潮社 680円(税別) ISBN4-10-610138-6 05.10刊

+内容+
近代の翻訳はこの「一字入魂」から出発する
                  ―ユゴー『探偵ユーベル』森田思軒訳(明治22年)
訳文が生きるか死ぬかは会話文
                 ―バアネット『小公子』若松賎子訳(明治23~25年)
超訳どころの騒ぎではない
          ―ボアゴベイ『正史実歴鉄仮面』黒岩涙香訳述(明治25~26年)
鴎外の陰に隠れはしたが
             ―レルモントフ『浴泉記』小金井喜美子訳(明治25~27年)
すべては憧憬にはじまる―ゾラ『女優ナヽ』永井荷風編訳(明治36年)
辛抱して読んでくれ!―トルストイ『復活』内田貢(魯庵)訳(明治38年)
遠く離れた日本で出世―ウイダ『フランダースの犬』日高柿軒訳述(明治41年)
原作はいったいどこに…?!
           ―アンノウンマン『いたづら小僧日記』佐々木邦訳(明治42年)
肉体を翻訳する舞台―イプセン『人形の家』島村抱月訳(明治43年)
童話は初版だけが本物か―「模範家庭文庫」中島孤島他訳(大正4年)
絶好の売り時を逃すまじ―リットン『ポンペイ最後の日』中村詳一訳(大正12年)
うっかり誤訳?意図的誤訳?
           ―グリズマー『東への道』岩堂全智・中村剛久共訳(大正12年)
発禁、伏せ字を乗り越えて―モオパッサン『美貌の友』広津和郎訳(大正13年)
ノベライゼーションの草分け
        ―ルルー原作、カーニー改作『オペラの怪人』石川俊彦訳(大正14年)

驚愕!感嘆!唖然!恐るべし、明治大正の翻訳界。『小公子』『鉄仮面』『復活』『フランダースの犬』『人形の家』『美貌の友』『オペラの怪人』…いまも読み継がれる名作はいかにして日本語となったのか。森田思軒の苦心から黒岩涙香の荒業まで、内田魯庵の熱意から若松賎子の身体感覚まで、島村抱月の見識から佐々木邦のいたずらまで、現代の人気翻訳家が秘密のワンダーランドに特別ご招待。
鴻巣友季子(こうのす・ゆきこ)
翻訳家。お茶の水女子大学大学院在籍中より翻訳活動を開始。2003年、E.ブロンテ『嵐が丘』の新訳が話題を呼ぶ

+関連・リンク+
新潮社

とあるサイトで紹介されていた明治・大正期の海外作品の翻訳を目にして仰天。
大胆な翻案、思わず笑ってしまう登場人物の名前、
台詞回しがいかにも日本的になっていたりして。
今読むとかなり笑えたりするけれど、
当時は海外作品の紹介に相当な苦労があったはず。
色々な読み方のできる翻訳者の世界、面白いです。
読みたい度75%

|

« 『時代を映したキャッチフレーズ事典』 | トップページ | 『恥ずかしい和製英語』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/54720/6582472

この記事へのトラックバック一覧です: 『明治大正 翻訳ワンダーランド』:

« 『時代を映したキャッチフレーズ事典』 | トップページ | 『恥ずかしい和製英語』 »