『初心者のための「文学」』
+内容+
第1講 「私」と書き始めれば「私」が現れる「文学」をまず疑う―扱う作品/三島由紀夫『仮面の告白』
第2講 戦争という「わくわく」した現実と「私」であることの関係―扱う作品/太宰治『女生徒』
第3講 「文学」とは「私」でない誰かのために「私」がなしうることではないのか―扱う作品/井伏鱒二『黒い雨』
第4講 「日常がいや」という「生きづらさ」は何故、始まったか―扱う作品/島尾敏雄『出発は遂に訪れず』
第5講 「私」の外側で「私」を見つめるのは誰か―扱う作品/大岡昇平『野火』
第6講 「萌え」と「血筋」と近代文学の関係―扱う作品/李恢成『伽〓子のために』
第7講 「箱男」を疑いつつ「箱男」であること―扱う作品/安部公房『箱男』
第8講 「空気」を読む「文学」は転向する―扱う作品/中野重治『村の家』
第9講 「文学」は「空想の地図」であってはいけない―扱う作品/中上健次『十九歳の地図』
第10講 孤立し、ただ一人、闇の奥へ―扱う作品/大江健三郎『芽むしり仔撃ち』
+文学に流されず、文学に損なわれず、文学を読む自分を勘違いせず、正しく文学と出会い、正しく文学を読む十講。
大塚英志(おおつか・えいじ)
まんが原作者。批評家。批評誌『新現実』主宰。神戸芸術工科大学メディア表現学科教授。
+関連・リンク+
角川書店
*いきなり三島由紀夫の『仮面の告白』ですか!
自分にとって興味深い作品が数多く取り上げられているので、
なかなか楽しく、気楽に読めそうな本です。
読みたい度60%
*〓字はにんべんに耶
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