2008/07/29

『仮名手本忠臣蔵を読む』

服部幸雄 編
吉川弘文館 2,800円(税別) ISBN978-4-642-07152-9 08.8刊

+内容+
仮名手本忠臣蔵とその時代
   寛延元年、大坂道頓堀
   赤穂事件から『仮名手本忠臣蔵』まで
   元禄時代について
   「忠臣蔵文化」の諸相と「忠臣蔵」の魅力
1 仮名手本忠臣蔵と史実の周辺
   元禄時代と赤穂事件の史実
   赤穂事件と「忠臣蔵」における武士道
   仮名手本忠臣蔵の作者たち
2 仮名手本忠臣蔵の史実と虚構―各段を読む
   大序から四段目まで(塩冶判官切腹までの経緯)
   五段目・六段目を中心に(お軽・勘平の物語)
   七段目(一力茶屋の由良之助とお軽・平右衛門)
   八段目・九段目を中心に(本蔵一家の悲劇)
   十段目・十一段目(天河屋義平・討入り)
3 仮名手本忠臣蔵と大衆文化
   忠臣蔵と舌耕文芸
   南北・黙阿弥の『忠臣蔵』とその時代
   忠臣蔵の近代―「実録」と「外伝」の命運
   忠臣蔵の浮世絵

赤穂事件を忠義の物語として語る『仮名手本忠臣蔵』は、今に至るまで絶大な人気があり、歌舞伎・文楽上演の定番でもある。一方で事件の歴史研究は、虚構の物語を覆し元禄の社会を明らかにした。史実と『仮名手本忠臣蔵』との関係を、歌舞伎・落語・小説・近代バレエなどの文化を通して新たに読み解くことで、後世の忠臣蔵人気を支える日本人の心情に迫る。

+関連・リンク+
吉川弘文館
仮名手本忠臣蔵

内容に(コラムですが)ベジャールのバレエ『ザ・カブキ』が含まれているのが驚き!
でも、『ザ・カブキ』はスゴイですよ。
ベジャールの思想が感じられる美しい作品。
歌舞伎の仮名手本忠臣蔵が見事にバレエに組み込まれています。
黒子の使い方、連判状の場面、そしてクライマックスの討ち入りシーンなど、
日本人が観ても(日本人だからこそ?)本当に見事です。
あ、『ザ・カブキ』のことばかり書きましたが
本の内容はシッカリもとの仮名手本忠臣蔵を扱っていますので…。
読みたい度55%

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2008/07/20

『台北歴史散歩 日本統治の足跡と近現代史を探る』

邸景一,荻野純一 文、柳木昭信,伊東ひさし 写真
日経BP企画 2,000円(税別) ISBN978-4-86130-350-0 08.7刊

+内容+
第1章 新荘・萬華・大稲●〔テイ〕
第2章 台北中心部(中正区)
第3章 台北駅周辺
第4章 台北南部
第5章 台北北部
第6章 北投区
第7章 旅の便利帳

旅名人ブックス
●は「つちへん」に呈

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日経BP企画

台湾旅行で、例えば、食べ物やお茶など、
もしくは文化に注目しても、
実は歴史についてはよく知らなかったり。
龍山寺、中正紀念堂といった台湾の名所、
また、総統府、紅楼劇場をはじめ日本統治時代の建物は見に行きましたが、
歴史との絡みという観点ではちょっと不案内。
「見る台湾史」というのが具体的にイメージが掴めて面白そう。
読みたい度55%

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2008/07/16

『手にとるように幕末・維新がわかる本』

岸祐二 著
かんき出版 1,500円(税別) ISBN978-4-7612-6528-1 08.6刊

+内容+
PART1 動乱の幕開け
       植民地化の危機と幕藩体制の弱体化。迷走する幕府は、開国へと踏み切った
PART2 失墜した幕府の威信
       大老暗殺に揺れる幕府は公武合体策に望みをかける
PART3 尊王攘夷の嵐
       土佐、長州で攘夷派が実権を掌握。京や江戸では暗殺が横行する
PART4 窮地に立つ長州藩
       幕府からの圧迫と馬関戦争により長州藩は存亡の危機に直面する
PART5 大政奉還
       同盟して討幕を目指す薩長に将軍慶喜は政権の返上で対抗する
PART6 戊辰戦争
       ついに激突する幕府と新政府。一年半にわたる戊辰戦争が始まる
PART7 明治政府の諸改革
       新政府は廃藩置県を断行し中央集権国家の建設を進める
PART8 西南戦争
       不平士族の反乱が頻発。ついに西郷隆盛が立ち上がる

黒船来航から西南の役までわずか20年とはいえ目まぐるしく変化し、篤姫、坂本龍馬、新撰組、西郷隆盛などの人物が登場した激動の「幕末・維新」。政局や人物関係、戦争の過程などを豊富な図解で解説する。ベストセラー『手にとるように日本史がわかる本』待望の「幕末・維新編」! 巻末に人物事典も収録。

+関連・リンク+
かんき出版

義務教育の歴史の授業は大体江戸時代で時間切れだったっけ?
高校では日本史を選択していなかったので、
どうも幕末から明治辺りがよく分からない。
坂本龍馬、勝海舟など、どういう肩書き・立場の人間で
なぜ国を動かすような活躍ができたのか?
とか基本的なことがよく理解できていなかったり。
手に取るようにわかりたいものです。
読みたい度60%

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2008/07/12

『江戸の天文学者 星空を翔ける』

中村士 著
技術評論社 1,580円(税別) ISBN978-4-7741-3515-1 08.7刊

+内容+
第1章 日本天文学の幕開けと渋川春海
第2章 天文将軍、吉宗の登場
第3章 麻田派天文学者と寛政の改暦
第4章 浅草天文台と伊能忠敬の日本全国測量
第5章 日本人を魅了した新奇な西洋天文儀器
第6章 望遠鏡の製作と在野の天文家たち
第7章 いつの時代も天体観望は皆の楽しみ―星空ロマン

『知りたい!サイエンス』シリーズ
副題:幕府天文方、渋川春海から伊能忠敬まで
江戸時代は日本の科学技術の時代であるともいわれます。なかでも天文学は数学とならんで独自の研究が発展していました。そのような天文学を切り開いた一人が江戸幕府で初代の天文方に任命され渋川晴海です。本書は彼以降,天文方のなしたことを時系列的に追う中で,当時天文学はどこまで進んでいたのか,観測はどうやって行われどこまで分かっていたのか,歴法はどのような変遷をたどったのかを追います。そして使われていた望遠鏡や観測機器,星図,民間学者などにもスポットを当て,いろいろな角度から当時の天文学に迫ります。

+関連・リンク+
技術評論社

伊能忠敬が精密な地図を作り上げたのは、
元は地球の大きさを知りたいがための副産物だったというのは有名な話(?)
研究者としてのスタートが天文学からというのがちょっとロマンを感じさせたり。
井上ひさしの小説『四千万歩の男』にもその辺りのことが出ていたなぁ。
そんなことから、西洋の学問と江戸時代の天文学との関連など、
ちょっと興味があったりして。
読みたい度50%

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2008/07/02

『知っておきたい「味」の世界史』

宮崎正勝 著
角川学芸出版 552円(税別) ISBN978-4-04-406408-2 08.6刊

+内容+
1 塩が制した世界の歴史
2 自然界の多様な味
3 味の世界を広げた発酵
4 世界商品になった辛味と匂い
5 大航海時代と新しい味
6 砂糖が率いた嗜好品群
7 うま味追求の時代

角川ソフィア文庫
人の味覚が世界の歴史を変えてきた!「味」への希求で描くおもしろ世界史。身近な食べものを切り口にした「食」「酒」に続くシリーズ第3弾。まず人間にとって最も魅力的な砂糖の甘味、大航海時代にはスパイスの辛味やコーヒーなどの嗜好品、近代はうま味が世界史を動かしてきたことを描く。


+関連・リンク+
角川学芸出版

面白い切り口で世界史を捉えているシリーズ。
自分の中でも意外な発見があったりして。
読みたい度50%

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2008/06/24

『落語の国からのぞいてみれば』

堀井憲一郎 著
講談社 740円(税別) ISBN978-4-06-287947-7 08.6刊

+内容+
第1章 数え年のほうがわかりやすい
第2章 昼と夜とで時間はちがう
第3章 死んだやつのことは忘れる
第4章 名前は個人のものではない
第5章 ゼニとカネは別のものである
第6章 50両で人は死ぬ
第7章 みんな走るように歩いてる
第8章 歩くときに手を振るな
第9章 生け贄が共同体を守る
第10章 相撲は巨大人の見世物
第11章 見世物は異界の入り口
第12章 早く結婚しないといけない
第13章 恋愛は趣味でしかない
第14章 左利きのサムライはいない
第15章 30日には月は出ない
第16章 冷や酒はカラダに悪い

講談社現代新書
時間の感覚、死生観、恋愛と結婚、酒…今の暮らしは、どこかヘン!?江戸を向いて歩こう!恋愛こそすべてという圧力、名前に対する過剰な思い入れ、死んだらおしまいと言えないムード…どこか息苦しくないか?落語のなかに生きる人々の姿から、近代人のおかしさを撃つ!

+関連・リンク+
講談社
ホリイのテレビ研究所

堀井憲一郎さん、どんな方か詳しくは存じ上げないのですが
某落語会(?)の落語を聴きに行くと、かなりの確率でこの方の姿が。
なんで?と思ってましたが、かなりの落語ファンなんですね~。
読みたい度55%

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2008/06/22

『四谷怪談地誌』

塩見鮮一郎 著
河出書房新社 2,000円(税別) ISBN978-4-309-22484-8 08.6刊

+内容+
序章 わたしの四谷怪談
第1章 浅草観世音境内
第2章 宅悦住居と浅草裏田圃
第3章 雑司ヶ谷と隠亡堀
第4章 深川三角屋敷
第5章 夢と蛇山庵室

日本の怪談の最高峰、鶴屋南北の「四谷怪談」を、その下敷きになった実話を元に、ゆかりともなった江戸の各土地土地を訪ね、その場所の意味とともに、背景の忠臣蔵のネガともなった、苦しい浪士たちの実態を掘り下げる。

+関連・リンク+
河出書房新社

オバケ映画の四谷怪談は別にして…
鶴屋南北が書いた歌舞伎の『東海道四谷怪談』は傑作だと思います。
演じる役者によって物語の解釈は変わってきますが、
忠臣蔵との裏表の関係など、随所に工夫や仕掛けが凝らされ、見所も充分。
また、それぞれ登場人物の情や想いなども巧みに描き出されているように感じます。
元ネタは怪奇でもグロテスクでもないのでしょうが、
それらをバロック的な味付けで語り上げる凄さに圧倒。
で、ホントのところはどうなんだ?という興味を抱きつつ、
実話と作品とを比較するのも面白そう。
読みたい度55%

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2008/06/07

『日常生活で使ってみたい「侍」の日本語』

市川スガノ 著
日本文芸社 686円(税別) ISBN978-4-537-25592-8 08.5刊

+内容+
第1章 日常で使ってみたい侍の感情表現
第2章 あいさつで使ってみたい侍の日本語
第3章 恋愛で使ってみたい侍の日本語
第4章 ビジネスで使ってみたい侍の日本語
第5章 路上で使ってみたい侍の日本語
第6章 家庭で使ってみたい侍の日本語
第7章 飲み屋で使ってみたい侍の日本語
第8章 偉い人のための殿様の日本語

現代の私たちが日常生活においてよく出くわすシチュエーションに応じた「侍の日本語」の使い方を解説することで、言葉の意味を解説すると同時に、当時の習慣・風俗をも知ることができる一冊。

+関連・リンク+
日本文芸社

副題が「武士の言葉を現代に応用した実戦会話術」。
結構真面目な新書シリーズにこの内容。
「たわけ者めが」、「はて、面妖な」、「これにて御免」、
果ては「もそっと、そばに」、「おぬしも悪よのう」って…
実際に使ってるのを目撃したら絶対に笑う!
でも使ってみたい誘惑に駆られるかも。
読みたい度75%

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2008/01/10

『モーティマー夫人の不機嫌な世界地誌 可笑しな可笑しな万国ガイド』

トッド・プリュザン 編
バジリコ 1,500円(税別) ISBN978-4-86238-045-6 07.7刊

+内容+
第1部 ヨーロッパのおかしな面々―『ヨーロッパの国々』(一八四九)より
第2部 アジアの酔っ払いたち―『かなたの国々第一部 アジア、オーストラリア編』(一八五二)より
第3部 世界でもっとも邪悪な場所―『かなたの国々第二部 アフリカ・アメリカ編』(一八五四)より

原題『THE CLUMSIEST PEOPLE IN EUROPE:Or Mrs.Mortimer's Bad‐Tempered Guide to The Victorian World』Todd Pruzan
そこまでいうか!唖然、呆然、慄然。清々しいほどの独断と偏見が炸裂!フランス―おしゃれだが、不潔。スペイン―怠け者なだけでなく、残酷。イタリア―無知で不道徳。ギリシャ―歌が好きだが、うまくない。トルコ―怠惰だから、賢いはずがない。中国―中国の宗教は全部邪悪。日本―邪悪な風習、ハラキリのある国。などなど、19世紀ヴィクトリア朝時代の児童文学作家、モーティマー夫人がイングランドをほとんど出ずに世界をガイド。あまりに悪びれない差別と偏見に目がくぎづけ!

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バジリコ

現代人が読むと凄く笑える内容ですが、
当時の読者の反応はどうだったんでしょうかねぇ?
久々に奇書発見です!
読みたい度80%

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2008/01/03

『江戸の食卓 おいしすぎる雑学知識』

歴史の謎を探る会編
河出書房新社 514円(税別) ISBN978-4-309-49668-9 07.11刊

+内容+
1章 江戸の人々は、ふだんどんなものを食べていた?―庶民の食卓をのぞく
2章 グルメをうならせた江戸の贅沢料理とは―珍味あり、美食あり
3章 江戸っ子たちが愛した大江戸ファストフードって?―外食産業が大盛況
4章 あの人たちはこんなものを口にしていた―遊女から将軍まで
5章 レンジはなくても、江戸の料理はえれぇうまい!―知恵と工夫の江戸レシピ
6章 江戸の味を深めたこだわりの素材と調味料―世界に誇る和食の原点
7章 舌でも季節を楽しんだ江戸の粋な食し方―意外や意外の食習慣
8章 食べて元気になる江戸の健康食―医者いらずの美味しい薬

KAWADE夢文庫
庶民の定番メニューからそのレシピ、人気レストランの実態、将軍の食生活まで、江戸の「食」に関する極上の話を紹介。“おいしいネタ”を読んで、満足、満腹、江戸知識もたっぷり身につくこと請け合い!

+関連・リンク+
河出書房新社

歳をとったせいか、最近和食がウマイ!
巷ではミシュランガイドが話題になったりしてますが、
日本には昔から旨いものが沢山あったんですね~。
読みたい度60%

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